突撃インタビュー!DOLCE.のなんすかコレ!? ~第1回 t+pazolite~

投稿日時: 2015年12月30日 水曜日 19:04

それぞれの作品に合わせた雰囲気作りは心がけてます

DOLCE.今回他のアーティストの方々に楽曲やリミックスを依頼する際、こだわりやコンセプトなどはありましたか?

t+pazolite今回4人のアーティストの方々にリミックスをご依頼したのですが、HARDCORE TANO*Cで一緒に活動している、aranくんやMassive New Krewにはいつも通り、100%の力を発揮して作ってくれ!とお願いして、期待通りとても良いリミックスを仕上げてくれました。sasakure.UKさんとCrankyさんは初めてのお願いではあったのですが、maimaiなどでご一緒する機会が多く、音楽ゲームをプレイしている方々が聴いて、「あ、こういう風になるんだ」だとか、そういった意外性や化学反応を起こしてくれるような期待を胸にご依頼をさせて頂きました。リミックスではあるけれども、個性が溢れる凄いリミックスを作って頂けて聴いた時はとても感動しました。

DOLCE.sasakure.UKさんもCrankyさんも、この界隈では珍しい絡みですよね

t+pazolitesasakure.UKさんはボーカロイド界隈で有名ですし、Crankyさんも僕とは少々離れた位置にいらっしゃる方なのでその界隈ならではの要素を感じ取って頂けるかと思います。

DOLCE.t+pazoliteさんだけでなく、他のアーティストの方々の楽曲も必聴ですね!

DOLCE.次はちょっと専門的なお話になってしまうのですが、今回DTMというスタイルで楽曲を制作されたとおもうのですが、使用されたDAWやシンセについて教えて頂けますか?

t+pazoliteDAWは「CUBASE」というものを使ってまして、シンセは、3種の神器と言われてる「Nexus, Massive, Sylenth1」はもちろんですが、「Omnisphere」や「Iris」のようなシンセ、「Goliath」辺りのマルチに入っている音源を使っています。

DOLCE.後者は普段あまり聞かない名前のシンセですね

t+pazoliteマイナーと言うわけではないのですが、あまり皆さん挙げないかもしれませんね。「Goliath」は満遍なくいろいろな楽器が入っていますので、ガッツリとは使わないブラスですとか、ストリングスですとか、かゆいところに手が届きます。「Omnisphere」は、物干し竿を引いて擦れた時の金属音のような音とか、燃やしたグランドピアノ弾いた時の音とか、訳が分からないものも入ってます(笑)

DOLCE.凄いですね!(笑)でもそういったものが入った方が持ち味として生かされてるんでしょうね

t+pazoliteハードコアとは対局の位置にあるシンセなので、他のジャンルを作っている方はよく使っている印象です。ハードコアで使うのは珍しいかもしれませんね。

DOLCE.さて、t+pazoliteさんは音ゲー楽曲もよく手がけられていますが、音ゲー曲を制作する際に、なにか心がけていることはありますか?

t+pazoliteそうですね。通常の曲とは違って尺が2分程の場合が多く、その中に展開を詰め込むことが多いのでフィルをたくさん入れてみたり、急にテンポをドンと落としてみたり。譜面の速度は変わらないんですけど、BPMを半分くらいまで落として、スピードコアからヒップホップみたいな形になるように展開したり様々です。

DOLCE.短い中で、展開をより多く盛り込んでいくんですね。

t+pazoliteあと、ゲームごとにそのゲームにあった雰囲気ってあるじゃないですか。maimaiだったらポップで踊りやすいものだったり、グルコスだったらクールなものだったり、太鼓であればドンドコドンドコ鳴ってる感じだったり。そう言った、それぞれの作品に合わせた雰囲気作りは心がけてます。

DOLCE.ちなみになんですが、音ゲーはよくプレイされていますか?

t+pazoliteやってはいるんですが、自分程度で「やっている」というとガチ勢の方々に怒られそうなので…少しだけ(笑)でも、最近ですとチュウニズムは凄いハマってます。