突撃インタビュー!DOLCE.のなんすかコレ!? ~第9回 DJ Noriken~

投稿日時: 2016年12月14日 水曜日 21:58

~SKETCH UP! Rec.の発足とレーベルとしての今後の試み~

DOLCE.さて、話変わりますがレーベル「SKETCH UP! Rec.」について色々お聞きして行きたいなと思います。こちらのレーベルはどういった経緯で結成されましたか?

DJ Noriken大元と辿ると今からもう10年前で、元々同級生と一緒に作曲活動をしていたんだけど、
その同級生がいなくなっちゃったので…笑 そこで作曲活動中にお友達になったSYNDROMEや490と相談して、
「SKETCH UP! Rec.」が出来ました。同時期に「SKETCHING」というイベントもやってまして、
イベントも作曲も勢力的に頑張って行くという目標も出来ました。

DOLCE.なるほど!ありがとう御座います。活動について軽く頂きましたが、これからの活動や方針など、差し支えなければ教えて頂けますか?

DJ Noriken最近の方針としては、フィジカルのリリースも良いんだけど、デジタルのEPもやりたいなって思ってて。自分らレーベルメイトだけじゃなくて、最近の若い子たちなんかを、レーベルに内包するともちょっと違うんだけど、招待制というか、ゲストEP的な動きを出せればいいかなぁ~?なんて思ってたりはしています。

DOLCE.海外の流れに似たスタイルのリリース方法ですね!

DJ Norikenそういうスタイルもアリかなー!なんて思ってます。最近だとリリースのタイミングが集中し過ぎちゃうのも考えものかなって思って。リリースのタイミングが「コミケ」、「M3」の年4回に集中する中、クラブイベントなんかは年中いっぱいある訳で、そのイベントでかける新曲が無いっていうのはお客さんにも伝わりづらいかなって。CDを出すとか曲を出すっていうのも勿論大事ではあるんだけど、イベントに来てくれる人も大事にしたいなって思いがあるので。それを解消したいなっていうのはずっと考えています。

DOLCE.確かにリリースとイベントの間隔が違うから立ち回り方も人一倍気にしちゃいますよね!
自分も一つのイベントに集中し過ぎないようなコンスタントなリリースが今後定着していけばいいなと思います。

DJ Norikenそうですね、僕ら以外でもそういう流れが来てくれればいいなって思います。

DOLCE.ありがとう御座います。
さて、ここ最近ではSKETCH UP Rec.で「SW!TCH」というイベントも行っていますが、
こちらについても色々お聞きしていいですか?

DJ Norikenそうですね、まず始めるキッカケですが、クラブイベントという規模感で、且つ
お昼にやれるHARDCOREイベントがその当時あんまり無かったんですね。近年では「S2TBTANO*C」や「TOKYO HARD GROOVE SESSION」なんかの昼イベ、屋内型ライブフェスはあったんですけど、クラブイベントとはちょっと違う雰囲気かなと思ってて。そしてそんなライブフェスやショーケースに近い大舞台で活躍している人達が、いざクラブイベントでのDJになった場合どういったプレイを見せてくれるのかなっていうのを、そもそも自分が見たかったていうのもあって、そんな理由もあって「SW!TCH」(非日常切替装置)っていう名前になりました。

DOLCE.なるほどなるほど!

DJ Norikenそれ以外にもナイトクラブやS2TBTANO*C、WEEKEND RAVERSなんかの大型ビッグフェスに向けた「繋ぎ」にもなってくれればいいなと思うし、逆のパターンも勿論しかりではあります。「SW!TCHに出てた人がTANO*CやWEEKEND RAVERSにも出てるみたいだからそっちにも行ってみよう」とか、そんな事を呟いてくれている人を見かけると、「やってよかったなー!」って気持ちになります。

DOLCE.ありがとう御座います!
ちなみに前回のSW!TCHの感触はどうでしたか?

DJ NorikenSW!TCHを見に来てくれた人が「WEEKEND RAVERSにも行ってみようかな」って呟いてくれてて、実際に先ほど言った他イベントの架け橋にもなれたし、出演者達の自分が望む面白いものも見れたし、北海道在住の「Srav3R」君を初めて東京のイベントに呼べて新しい事も出来たので、十分満足したイベントに出来た思います。逆にここは皆さんどうでしたか?って、色んな人に聞いてみたいですね。

DOLCE.ここ数年のSrav3R君の躍進は衝撃でしたし、東京で見れて満足した人も多いでしょうね!
自分もラウンジで参加させて頂いておりましたが、とても楽しいイベントでした。(その節はありがとう御座います)

~氏が歩んできた音楽の道とHARDCORE TANO*C~

DOLCE.さて、お話変わりますが、DJ Norikenさんが音楽の世界に足を踏み入れた時期はいつ頃なのでしょうか?

DJ Noriken実はもう結構長いんだけど、来年の3月で10年になります(笑)

DOLCE.来年で10周年ですか!?(笑)
思っていたより全然長くてビックリしました!当時は何か楽器とかやってたりしたんですか?

DJ Noriken元々は軽音楽部に所属しててベースボーカルやってたんだけど、曲を作るっていう意識までには行かなかったかなぁ。そこからなんで曲作りの方まで行ったのかはあんまり覚えてなかったりするんだけど…(笑)
謎にガバキックには魅了されていましたね。

DOLCE.当時のHAPPY HARDCOREとかUK HARDCOREはあまり聴いていなかったんですね。

DJ Norikenそうですね。どちらかと言うと今のMyosuke君とかの源流に近いものをよく聴いてたかなぁって思います。ガバの前まで辿るとCyberTranceとかEUROBEATとかまで行っちゃうかもしれません(笑)

DOLCE.なるほど!そこで聞きたいのですが、どこから「UK HARDCORE」というジャンルを作り始め、
どういった経緯で「HARDCORE TANO*C」に入る事になったのか、教えて頂けますか?

とあるイベントに「REDALiCE」さんと「源屋」さんが出ていたんですが、その時既に源屋さんの「Next Stay」という曲にめちゃくちゃ衝撃を受けていまして、これを生で聴きたいと思って見に行ってたのですが、本当にその場でかかりまして。その時の「これだーーーッ!」って衝撃と共に「俺もこれやりたい!」って考えになってすんなり作り始めました。

DOLCE.源屋さんが今のスタイルの元になっていたんですね!

DJ Norikenそうですね。それまでも色んなUK HARDCOREを聴いてたんだけど実はあんまりピンと来てなくて。Next Stayを聴いた瞬間が本当に作り始めるキッカケでした。以前に1度Updateされてますが、何回でもUpdateされて欲しいぐらい好きです。それだけでDJ Norikenは大喜びします(笑)

そして加入の経緯なんですけど、昔TANO*C STRIKEっていうイベントがあったじゃないですか。そのイベントでラウンジDJを募集してたんですが、その公募を1日送れて出しちゃったんです…(笑) で、イベント会場にすみませんって謝りに行って、「次から早めに出してくれれば大丈夫だよ」って言われたので、それからはしっかり期日中に送り、そこからラウンジDJにも受かるようになりまして。

それから何回目かのラウンジDJ中、自分の曲とかもバンバンかけるぐらいになってたんだけど、源屋さんとREDALiCEさんがなにやら腕組んで仁王立ちしながら俺の方を見てて。内心DJしながら「俺何か悪いことしたかな?」とか「この後裏に連れてかれてシバかれるのかな?」ってめちゃめちゃビクビクしながらDJを終えたんだけど、案の定二人から「ノリケンちょっとこっち来て」って言われちゃって…「俺もうこの業界に居られないかもしれない」って思いながら連れていかれた所で思いもよらぬ「ノリケンうちで1曲書いてみない?」という一言。

DOLCE.シチュエーションがヤバ過ぎる(笑)

DJ Norikenそれでその時の「HARDCORE SYNDROME 3」に入った「Conclude」っていう曲からHARDCORE TANO*Cでのリリースが始まりました。仁王立ちで見上げられていた時は完全にHARDCORE OSORO*Cでしたね(笑)

DOLCE.ハードコア恐ろしい(笑) 大御所二人に仁王立ちで見上げられたらそりゃ恐ろしいですよね?
加入までの経緯がそんな事になっていたとは。しかしラウンジDJの公募にコツコツ送り続けていたのが成果に繋がってよかったですね…!

DJ Norikenホントですね!ラウンジDJに公募しようと思ったのと、送り続けていたのが実を結んで本当に良かったです。正直入れるとも思っていなかったし!ラウンジDJとして出られていただけでも割りと凄い事だなと思っていたので。