突撃インタビュー!DOLCE.のなんすかコレ!? ~第10回 Srav3R~

投稿日時: 2016年12月17日 土曜日 20:00

今回の「DOLCE.のなんすかコレ!?」は、RoughSketchさんに同席頂きつつ、今をときめくSrav3R氏に焦点を当てたインタビューをさせて頂きました!(Skypeで)
冬コミ参加作品のお話も交えつつ、氏の活動開始のキッカケやNotebook Recordsに加入する経緯、音楽の制作環境などについても触れています。読み応え抜群です!

OFFICIAL SITE: http://notebookrecords.net/
Soundcloud: https://soundcloud.com/srav3r
Twitter@Srav3R: https://twitter.com/srav3r

~HARDCOREの始まりは音楽ゲーム~

DOLCE.本日は宜しくお願い致します!

Srav3Rはい!宜しくお願いします!

DOLCE.早速ですが、Srav3Rさんの活動初期の頃のお話について聞いていきたいと思います!最初はサウンドクラウドでフリーリリースをして活動していたというお話をRoughSketchさんのインタビュー時にお伺いしていましたが、音楽を始めるキッカケはなんでしたか?

Srav3Rそうですね~、自分は元々暇つぶからですかね?最初は自分の好きなように曲を作って上げたりしていまして。元々音ゲーをやっていたのもあって、HARDCOREを知るのは早く、そこから色々検索していったら、「Clubland X-Treme Hardcore」っていうコンピレーションアルバムに辿り着き、そこからは「UK HARDCORE」をメインに良く聴くようになりました。その結果今UK HARDCOREを作っている、といった感じです。

DOLCE.HARDCOREの始まりは音ゲーだったんですね!

Srav3Rそうですね!beatmaniaを触っていまして、そこから知りました。音楽の始まりとしては、元々「Domino」っていうmidiを打ち込めるフリーソフトで暇つぶしに遊んでいたぐらいなんですけど、どうしてかはあんまり覚えていないですね…気付いたら作っていました!(笑)

DOLCE.音楽を自然と作り始める何かがSrav3Rさんの中にあったんですね…!

Srav3Rそうなんですかね?(笑)
そんな感じでDominoは半年ぐらい弄ってましたが、もっと本格的に作り始めるにはどうしたらいいんだろうなと思って色々調べた所、今メインで使っている「FL STUDIO」に行き着きました。FL STUDIOに行き着くまでは「Ableton Live」とか「Cubase」とか他のDAWのデモ版なんかを触ったりしていましたが、最終的に2013年の春先ぐらいにFL STUDIOを買って、そこから本格的に曲作りを始めました。

RoughSketchトータルのキャリアとしては4年ぐらい?

Srav3Rそうですね!3年半~4年ぐらいになります。

RoughSketchはぁ~~凄い!

DOLCE.成長速度がハンパない…!

Srav3Rそれから2年ぐらいはSoundcloud上でフリーリリース活動をしていて、その辺りで楽天斎さんに見つけられました。

RoughSketchニコニコ動画とかじゃなくて、Soundcloudだったんだね。

Srav3Rそうですね!ずっとSoundcloudでした。まさか見つけて頂けるとは思いませんでしたが…!その後何かのイベントに遊びに行った時にRoughSketchさんらと初顔合わせをして、その時に「We Can Fly EP」というCDに初めて参加させて頂ける事になり、レーベルへも正式に加入という流れでした。

RoughSketchそうそう、一回ヤツコアか何かの帰りに楽天斎さんとSrav3R君を飲みに誘って、そこでレーベル加入の話をしました。その後加入第一弾でEPのRemixをお願いしたと。

DOLCE.なるほど!レーベルへの加入はそういう経緯だったんですね。

~レーベル加入後の大きな変化~

DOLCE.Notebook Records加入の話が来た時はどんな心境でした?

Srav3Rフリーでずっとやっていくっていうのも正直飽きてきていた所もあり、もうちょっと上のステップに行きたいなあとはずっと思っていたので、声を掛けられた時は本当に嬉しかったです。Notebook RecordsにはRoughSketchさんもいますし、レーベルそのものの知名度も高く、自分的には万々歳でした(笑)

DOLCE.加入後は身の回りの編変化などは大きくありましたか?

Srav3R凄くありましたね(笑)
今現状1年半ぐらいしか経ってないのに、TANO*Cの方達と普通に接しているっていう状況がまず信じられないです。僕の「Kamuy EP」を作った時も、リミキサーは全員TANO*Cのメンバーという事もありまして、日本のHARDCOREシーンを引っ張る方達とこんなに早くお話が出来たり、一緒にお仕事したり、曲作ったり出来てるっていうのがレーベル加入後一番の大きな変化だったなあと思います。

もう一つは、フリーリリース時代はイベントに出たりとかDJをしたりとかも本当に無かったのですが、今現在では北海道でHOTな「YATSUZAKI HARDCORE」というイベントにもちょくちょく出させて頂いていますし、最近だとDJ Norikenさん主催の「SW!TCH 2016」にも出演させて頂きまして、人前に出る機会が増えてるという事も大きな変化だと思います。

DOLCE.SW!TCHは東京での初イベント出演だったそうですね!
実際に出演してみて手応えはどうでした?

Srav3R凄く楽しかったです!(笑)
自分の曲をかけてお客さんが踊ったり盛り上がってくれてるのを見れるのもよかったですし、大きなクラブでの音の鳴り方を気にしたりもしていました。次作る曲はキックもうちょっと前に出してみようかなとか、ベース強調しようかなとか、色々考えましたね。

DOLCE.制作のヒントにもなった訳ですね!その向上心素晴らしいと思います。
SW!TCHではKamuyもかけていましたがそのKamuy EPについても色々聞きたいなと思っていまして、レーベル加入後のリリースで注目されていたと思いますが、反響などは如何でしたか?

Srav3Rそうですね、SW!TCHでかけた際にも、「Kamuy聴けて嬉しかったです!」っていうお客さんからのダイレクトの声が聞けるぐらいでしたので、本当に作って良かったなぁと思います。Srav3R = Kamuyみたいなイメージでいてもらっても良いぐらいの出来です。そしてそのKamuyっていうタイトルについても、北海道らしい名前にしたいなと言う所から来ていまして。北海道の先住民「アイヌ」の人達は、色んなものに神様が宿っているんだと言い伝えて来たエピソードなんかがあるんですが、その神様のことを「カムイ」って呼ぶらしく、そのカムイから拝借してタイトルに付けさせて頂きました。

DOLCE.北海道らしさを大事にした作品だったわけですね!

Srav3Rそうですね!音的に見てもエモーショナルで、ちょっと氷や冬っぽいイメージで、哀愁感のあるメロディに、今流行っているFuture Bassのメロディなんかも参考にしつつ作りました。色んな要素が本当に上手くマッチした曲になったなと思っています。

DOLCE.一口にHARDCOREと言っても色んなジャンルの音が入っていますもんね。
聴かせて頂いた時は本当にオリジナリティ溢れる作品だと感じました。

Srav3R正直作るのはかなり大変でしたけど(笑)

DOLCE.確かにそうですよね!Roughさんのインタビューでも「彼にはフリーリリースと違って、初めて締め切りというものを設けさせてもらって、フリーの時とは違う緊張感で作ってもらいました」と聞いていましたが、やはり大変だったんですね(笑)

Srav3R締め切りは…大変ですね!ホント!(笑)
ただ作品への向き合い方は変わってくるので、良い方向に運ぶ事もあったり追い込まれる事もありで。まだまださじ加減が分からない所が多いです(笑) この業界に入って1年ぐらいなので、慣れるまでは大変なんだろうなぁって。

DOLCE.ありがとう御座います!

RoughSketchKamuyもそうだけど、Srav3R君は色んなジャンルの要素を雑多に取り入れてるのが良いよね。Notebook的には、色んなジャンルに浮気性な人が結構好きで。お笑いとかロックとかメタルコアを音楽に持ってくるような人はいたんですけど、Srav3R君のように今時の音を取り入れてくるエッセンスはNotebookにはあまり無かったので、ウチで出せて良かったなぁ~って思います。

Srav3RNotebookの方ってオールドスクールな雰囲気が好きな人が多いですからね(笑)
勿論LiqoさんやXIOさんのようにメインストリームのUK HARDCOREの音を出している方もいますが、自分はその中でも本当に雑多なジャンルを取り入れている人種なんだと思います。

DOLCE.それは音楽のインプットで、という感じですか?

Srav3Rインプットもですが、アウトプットも結構ありますね!ただ公開とかはしていなくて、HouseだとかTranceとか自分で適当に作ってみて、満足して置いておくみたいな(笑) 機会があったらどこかで公開してみたいなとも思ってはいますが。

DOLCE.見えない部分でも色々挑戦しているんですね!万能クリエイターな感じ出して行きましょう!

Srav3Rそうですね~、万能でありたいですね(笑)
ちょっと前までは日本のHARDCOREって似た音が多いイメージがあったんですが、最近は僕のようにいろんなジャンルをHARDCOREに落とし込む方も増えてきてて、日本独自のHARDCOREの進化の流れが来ていると思うので、その波に乗り遅れたくないなって思って頑張っています。そしてその波に揉まれてると、同年代で頑張っているクリエイターと知り合えたりもして、そういう意味でも更に身の回りの変化に繋がっていっていますね。

DOLCE.ありがとう御座います!