突撃インタビュー!DOLCE.のなんすかコレ!? ~第11回 Maozon~

投稿日時: 2016年12月28日 水曜日 21:05

今年も残り僅かとなりましたがまだまだやっていきます「DOLCE.のなんすかコレ!?」のコーナー!今回は音楽ゲーム界のみならず様々な界隈で活躍中のアーティスト、Maozon氏にインタビューをさせて頂きます!過去のアルバム「Hello and Again LP」のお話やDIVERSE SYSTEM加入当時のお話、トランスとドラムンシーンについてのコメントや、氏が立ち上げた「Subdued Records」の活動、「NANSUKA COLLECTION」へのコメント等々、ボリューム満点の内容となっております。最後までお見逃しなく!

Soundcloud: https://soundcloud.com/maozon
Twitter@Maozon: https://twitter.com/maozon
Twitter@SubduedRec: https://twitter.com/SubduedRec

~音ゲーから世界へ目を向ける~

DOLCE.本日は宜しくお願い致します!早速ですが、Maozonさんの音楽のルーツについて迫っていこうと思います。音楽制作を始めたキッカケはなんでしたか?

Maozonそこは勿論beatmaniaですよね(笑)
ルーツと言うと、ピアノを3歳の頃からやっていて、クラシックをやってました。それで、中学校入るぐらいに周りが皆J-POPを聴き始めてたんですが、自分全然興味湧かなくて(笑) クラシックばかり聴いていた自分だったんですが、そこから意識して音楽を聴き始めるキッカケになったのがbeatmaniaになります。beatmaniaという存在そのものを知ったのは小学5,6年ぐらいで、家にCSのbeatmaniaがあったんですが、なんだこのゲームと思って、やっていくうちに曲もカッコいいなってなってやり始めて行きました。

それで中学2年ぐらいにやっと家にインターネットが出来る環境が出来まして、beatmaniaで検索して行く内にBMS等々様々なものに行き着きました。

DOLCE.なるほど!beatmaniaで育てられたような部分も結構あった訳ですね!
制作を始めるキッカケにもなっていましたか?

Maozon実はそれと同時に「東方アレンジ」というものが流行っていまして、自分も当時東方が好きだったので、「自分も東方アレンジやってみたいな」という所から始まりました。初めにクラブミュージックを作ろう、という発想にはならなかったですね。何なら自分が始めてPCに打ち込んだメロディって東方のメロディでしたから(笑)

DOLCE.そうなんですね!

Maozonそこから徐々にクラブミュージックっぽいものを作ろうと思うようになりました。

DOLCE.その当時参考にしていた人はいますか?

Maozon実はSota Fujimoriさんの事が昔から大好きで、その影響をめちゃくちゃ受けてます。

DOLCE.という事は、MaozonさんのトランスのルーツはSotaさんのエッセンス等から来ているような感じですか?

Maozonそうです!当時SotaさんがIIDXの配信動画等で言っていた作曲の知識を取り入れて制作していましたね。「Look To The Sky (Cyber True Color)」や、ファーストアルバム「SYNTHESIZED」は本当によく聴いていました。
そして「System SF」という名義から「System F」に辿り着き、「ダッチトランス」を知り、そこから「ユーフォリックトランス」、「Above & Beyond」に行き着き、そこから「アップリフティングトランス」を知って…という風に視野がどんどん世界に広がって行きました。

DOLCE.Sotaさんから世界に解き放たれていった感じなんですね!

Maozon本当にそういう感じですね(笑)
そして自分の手掛けるもう一つのジャンル「Drum’n’Bass」のルーツになったのが、「Pendulum」っていうアーティストですね。
ドラムンとロックのバンドスタイルを融合させたような人達で、世界的に流行っていましたね。さすがにそれをやろうとは思わなかったですが、そのPendulumに近い音楽を扱うレーベルに出会い、そのレーベルを聴きまくっていました。ちなみにジャンルの存在自体を知ったのは、IIDXに収録されている「THE CUBE」っていう曲を聴いてから始まりました。こちらもとても好きでよく聴いていましたね(笑)

DOLCE.なるほど!THE CUBEは懐かしい(笑)
基本的にはIIDXから知ったジャンルを元に、探究心で色々調べていった結果深い知識を得て行ったと。

Maozonそういう感じですね。逆にクラブミュージックなのに、日本のクラブシーンは全く知らなかったです。こういう界隈ではそこまで珍しくもないとは思うんですけど、未成年で地方にいたのもあって、クラブに遊びに行く習慣もありませんでしたので(笑)

DOLCE.なるほど、ありがとう御座います!

~アップリフティングトランス史上最高傑作「Hello and Again」~

DOLCE.お話変わって、HARDCORE TANO*Cには「TANO*C TOUR 2013 the Anthem (Maozon Remix Mix)」でも参加されていましたが、楽曲を制作している時の心境や採用された時の気持ちなどお聞かせ頂けますか?

Maozonその当時は丁度色んな所へ公募を送りまくっていた時期で、他にもボルテやDIVERSEなんかに楽曲を送っていました。まず送らないと始まらないだろう、という事で、その一環で送らせて頂きました。

DOLCE.採用された時はどんな気持ちでしたか?

Maozonめっちゃ嬉しかったですね!あんまり公募で採用されるという事もなかったので。あのRemixに関しては、原作に忠実に作っていました。自分はHARDCOREをあんまり作る人でもないので、自分なりにHARDCOREを意識して作ってみたらどうなるのかなというのも考えながら制作した結果、DrumstepとHARDCOREが入り混じった楽曲に仕上がりましたね。

DOLCE.ありがとう御座います!
公募の流れでお聞きしたいのですが、DIVERSE SYSTEMへの加入はどういった経緯で決まりましたか?

Maozon公募自体は結構送り続けていたんですけど、初めて採用されたのが公募ではなく、「The Diverse System」に収録されたのが初リリースでした。そこからトランス系のCDでは大体声が掛かるようになりましたね。

DOLCE.なるほど!DIVERSE SYSTEMでは「Hello and Again LP」というアルバムもリリースしていますが、こちらについてお聞きしても宜しいですか?

Maozonあれは2013年の冬だったかな?そもそも「Hello and Again」という曲は2011年の「AD:TRANCE」に収録されていた曲で、最初はこの曲がタイトルになる予定はなかったんですね。別の曲で「Reincarnation」という曲も収録されてて、元々それになる予定でした(笑)

DOLCE.そうだったんですか!?(笑)
もしかしたら「Reincarnation LP」になっていたかもしれなかったんですね!

Maozonそうですね(笑)
でもなんだかいまいちインパクトに欠けるなと思ってしまって。その時Hello and Againについての再録は決まっていて、リリース当時も評価されていた楽曲だったので、それじゃあその楽曲をタイトルにしようと決めました。

DOLCE.タイトルを変えようと思ったのもオーナーの与作さんからではなくご自身でという感じだったんですね。

Maozonそうです!楽曲周りのディレクションに関しては全て自分で制作させて頂きました。今でも思い入れの強いアルバムですね。Hello and Again自体、自分が今まで作ってきたアップリフティングトランスの中でも一番クオリティの高い楽曲になっていると思っていて。今同じようなクオリティのアップリフティングトランスを作ろうと思っても多分作れないなと思います(笑)

DOLCE.大傑作なわけですね!?これは是非インタビューを見てくれた方にも聴いていただきたいですね…!ちなみにアルバム版のHello and AgainってUpdateなんかもされているんでしょうか?

MaozonAD:TRANCEに収録した当初のHello and Againは実はCD収録の関係上、元々作っていたものより短くしていまして。なのでアルバム収録時のHello ang Againは元々作っていたオリジナルバージョンで収録されています。ちなみにAD:TRANCEの方では6分、アルバム版のオリジナルは8分程度の長さになっています(笑)

DOLCE.結構違いますね!聞き比べてみるのも面白そう(笑)
こちらのアルバムについて、リスナーからの反響はいかがでした?

Maozonやはり良いと言ってくれる人も多くてありがたかったのですが、自分の知り合いにも評価されていたのが印象的で。周りではBlacklolita君にも凄く評価してもらってて、他にもvoidさんやJunkさん、ミツハシさんらに評価してもらっていたのが嬉しかったです。

DOLCE.なるほどなるほど、次回アルバムもいずれどこかのタイミングで発表されるのでしょうか?

Maozonそうですね~、実は別名義でのアルバムを今年の秋M3で出しているので、そちらを探してみると良いかもしれません(笑)

DOLCE.なるほど!?もしかしてsから始まるあの人の事、かな?薄っすらリンクを貼っておきます(笑)