突撃インタビュー!DOLCE.のなんすかコレ!? ~第12回 REDALiCE~

投稿日時: 2016年12月30日 金曜日 19:55

さて、今季の「DOLCE.のなんすかコレ!?」もいよいよラスト!第12回はHARDCORE TANO*Cの長、REDALiCE氏にインタビュー!HARDCORE TANO*Cに纏わる多数のエピソードや、今後のTANO*Cの動きについて、その他プロデュースに関するお話など様々な内容をお聞きする事が出来ました。

是非最後までお見逃しなく!

HARDCORE TANO*C: http://tano-c.net/
Soundcloud: https://soundcloud.com/redalice
Twitter@REDALiCE: https://twitter.com/redalice

~クリエイターが集まる場所~

DOLCE.早速ですが、REDALiCEさんは何故音楽、引いては同人の世界に足を踏み入れようと思いましたか?

REDALiCE音楽自体はゲーム音楽の耳コピから始まったね。学校を卒業して、趣味でちびちびやってたんだけど、社会人の頃から本格的に音楽を作ってみようかなと思って。当時は2ちゃんねるがクリエイターの集う場所になっていて、DTM板で曲を作ってアップしあって、皆に意見を聞いてもらったり。

DOLCE.なるほど!本格的に始めるに当たってどんな環境を構築していきましたか?

REDALiCE本格的に始めた当時はハードシンセを買ってやってたね。SC-8820, TRITON-rack, JP-8080, MS2000, SUPERNOVA, TR-909, TR-808などなど、他にも色々あるけど思い出せない(笑) TRITON-rackに関しては10万円はたいて買ったから「やらなきゃいけない感」に凄く後押しされましたね。

DOLCE.本格的にやり始めようと思った時には一大決心で10万円出していたんですね!

REDALiCEそうだね、当時クリエイターズランドに勤めていた頃に、中古機材をよく買っていて。働きつつそこで機材を集めていました。

DOLCE.なるほど、ちなみに楽器の経験とかはあったんですか?

REDALiCE楽器とかは幼少の頃にトランペットとバスチューバをやっていて、社会人になってからは必要かなと思ってピアノ教室に1,2年通っていました。

DOLCE.ありがとう御座います!
音楽の制作歴は結構長そうなイメージなんですが、どれぐらいですか?

REDALiCE音楽を作ろうと思ったのが、21歳の頃からなので、14,5年やってますね。ただ同じ年代の人だと学生の頃から曲作りを始めている人もいるので、同年代の中では短い方なのかなと思います。

DOLCE.自分で曲を作り始めようと思ったのは何故ですか?

REDALiCEDDRがキッカケです!DDRに収録されている「Boom Boom Dollar (KOG G3 Mix)」を聴いて、こんなアレンジってありなのか!と衝撃を受けて、既存曲を自分でも同じようにアレンジしてみようと思い、始めてみました。

DOLCE.めちゃくちゃ懐かしい楽曲ですね!

REDALiCEそこからダンスマニアスピードを経て、さらにハピコアのコンピレーション等を経て、気付けばどんどんハードコアにのめり込んでいました。レーベルで言うと、「Next generation」、「Blatant Beats」、「Evolution Records」、「HAPPY 2b HARDCORE」等ですかね。そこから先程の2ちゃんねるでの活動を経て、HARDCORE仲間を募って、後のHARDCORE TANO*Cが出来ました。

DOLCE.HARDCORE TANO*Cを始めようと思ったきっかけは?

REDALiCE2ちゃんねるで曲を作ってアップしあっている内に、皆でCDを作ろうよという流れになり、自然と人が集まって、今のTANO*Cの原型になるものが出来ました。音楽に関わらず、映像に関しても2ちゃんねるはクリエイターが集まっていた場所でもあったので、なんとかCDをリリースするに至り、また次も作ろうよという事になってどんどん大きくなって行きましたね。

ただ初期は「ハードコアタノシー」という名前で、2ちゃん色というのを強く押し出していたけど、サークルとして大きくしていくにはあまりにもやりにくいということで、一旦ハードコアタノシーでのBESTを出して、それで一区切りという事にして、SYNDROMEシリーズからは英文字の「HARDCORE TANO*C」として活動するようになりました。

DOLCE.なるほど!自然の流れで出来て、気付けば大きくなっていたと。そう考えると今こんな規模まで大きくなっている事は本当に凄い事ですよね。ありがとう御座います。ちなみにREDALiCEさんは「ALiCE’S EMOTiON」というサークルもお持ちですが、こちらの設立の経緯は?

REDALiCETANO*Cは今も昔もオリジナルをやっていくサークルですが、設立当初は個人で二次創作を出したいと思って、その流れで作り始めたような気がします。

DOLCE.そのご自身のレーベル、ALiCE’S EMOTiONは今後どういった活動をしていく予定ですか?

REDALiCE気ままにマイペースに、二次創作もやっていくサークルであれたらいいなと。ちなみに次の例大祭では東方のアルバムを出す予定です。多分。

DOLCE.ありがとう御座います。

~「ハードコアタノシー」から「HARDCORE TANO*C」へ~

DOLCE.お話戻りますが、HARDCORE TANO*Cは当初思っていたようなレーベルに育ちましたか?

REDALiCE正直設立当初はここまで大きくなるとは思っていませんでした。大きくなったことによって、もうちょっとちゃんとしようと思ったのが、「ハードコアタノシー」のBESTを出す前で、そこからは今のスタイルに近いものになって行きましたね。それと音ゲーに関わりたいとも昔から思っていましたが、まさかここまで関われるようになり、TANO*Cという団体そのものへの認知も増えるとは思っていなかったので、本当にやってみるもんだなと。

DOLCE.有志で募ったものがここまで大きくなるとは本当に想像出来ない事ですよね。
そんなHARDCORE TANO*Cですが、今後どんな活動を行っていきたいですか?

REDALiCE今後はいわゆる同人スタイルのリリースサイクルを気にしないような動きが出来ればいいなと考えてます。コミケやM3などの即売会のみでなく、デジタルのリリースの強化など、時期に左右されないリリースですね。それと最近のTANO*Cは良い意味でも悪い意味でもメンバーやキャラクターが固定化されてしまっているので、また新しいメンバーが入りやすい土壌を作り直したいなと思っています。

DOLCE.なるほど!リリースのタイミングは即売会のみではないですもんね!
新メンバーが入るとしたら、やはりHARDCOREが作れる人になってくる感じでしょうか?

REDALiCEそうだね~、基本はHARDCOREだけど、正直メンバーでもHARDCORE以外を作る人だっていますし、良いなと思える曲を作れる人なら正直誰でも良いんじゃないかなって思います。

DOLCE.ありがとう御座います。
さて、TANO*Cの長REDALiCEとして目指すもの、HARDCORE TANO*Cとして目指すものとは一体何ですか?

REDALiCE2ちゃんからここまで来たのもありますが、やるからには行ける所まで徹底してやりたいですね。平たく言うと、他のサークルがやっていない事をどんどんやっていきたい。同人で大きくなったレーベルでもありますが、同人という枠に囚われないような動きをしつつ、かといってメジャーみたいに色んなタイアップや広告をつけてもらうっていう動きをしていくともまた違って、本当にインディーズレーベルらしい、TANO*Cらしいものを残した活動をしていきたい。

そして長としては、プロデュースをメインとした活動にシフトしていけたらなと思っています。個人的に夢だった「ゲームを作る」という事にも挑戦してみたいですね。チャレンジスピリットを忘れたらTANO*Cじゃないと思っているので、どんどんやっていこうの精神で突き進んでいきます。

DOLCE.ありがとう御座います!ちなみにお子さんもいらっしゃると思いますが、父として目指すものはありますか?

REDALiCEちゃんと子供と接する時間を作ってあげたいです…(笑) 今の所は好かれていて、思ったよりは出来ているらしいから頑張っていきたいなと。ちなみにあやす時は高い高いが割りともうしんどいので、肩車とかしたりしてます。

DOLCE.子育てをしながらの活動も大変だと思いますが、なんとかどちらも支えてあげてください(笑) さて、HARDCORE TANO*Cでは冬コミにて新譜がリリースされますが、作ろうと思った経緯を教えて頂けますか?

REDALiCEはい、まず「Harmonoize」について!
TANO*Cでは今までボーカル曲を前面に押し出したアルバムがなかったので、やってみたいなとは前々から思っていました。TANO*Cの曲って、どちらかと言うとクリエイターに注目が行きがちなので、ボーカルの方にももっと注目が行ってもいいんじゃないかなと思って。今後のライブイベント等多方面の活動の起点にも結びつくんじゃないかなとふんわり思って制作しました。

DOLCE.確かにイベントでボーカリストさんがゲスト等で出てくると場も盛り上がりますし、ノリやすいですよね!

REDALiCEそうですね!あとステージも賑やかになるので。今回の新譜はジャンル指定も特になかったですが、幅広いジャンルのボーカル曲が集まったかなと自負しています。それに加えてTANO*C TOUR 2016 Anthemの「Reach My Voice」もついにCD化となったので、そちらにも注目して頂ければと思います。

DOLCE.TOURでは事前に公開していたのもあって盛り上がりよかったですよね~!

REDALiCEそうだね!ここ数年アンセムを制作していなかったので、久々のアンセムのリリースは結構反響がありました。ただ今までのアンセムはUK HARDCOREの路線が強めだったので、今度はガバ勢にお願いしてみるのも面白いかな~なんて考えたり。アンセムはイベントの顔にもなる曲なので、これからも頑張って作っていきたいなと思っています。

そして「NANSUKA COLLECTION」ですが、曲を作らないリスナー側が主導になって企画を作るという事があまりなかったので、面白そうかなと思ってやってみました。元々ブログでも企画ものをやりたかったのではあるのですが、どういうものをやろうか迷っていて、元々イベントでも協力してもらってるDOLCE.に話を持ちかけました。最初はインタビューとしてお願いさせてもらっていたんですけど、1年を通して、インタビューの数がまとまってきたので、このメンツでCDを作ったら面白いんじゃないかってお互い話をしたよね。
DOLCE.自身はやってみてどうだった?

DOLCE.そうですね、まさか企画しかりCDしかり、こんな取り上げられ方をするとは思いもしませんでしたが、結果やってみたら楽しかったので、やれてよかったなと!CDのプロデュースは初めての事もあり色々不安だったり迷惑もお掛けしたかもしれませんが、ホント、なんとか形になって良かったです!なんだか僕のインタビューみたいになっちゃいました…(笑)
ありがとう御座います!